日本株高は、日銀プレーの海外短期筋による。マイナス金利の効果は?

日銀の追加金融緩和を見込んだトレード「日銀プレー」が活発化している。ヘッジファンドなど海外短期筋による日本株買いの仕掛けも、日本の企業業績は減速傾向で景気の足取りも弱いため、ファンダメンタルズの劣化と株価の乖離は、投機的ポジションを巻き戻してしまうかもしれない。リスクオン相場に乗れていなかった日本株の上げ足がなぜ急に速まっているのか。これが、「日銀プレー」の強まっている証拠だと指摘されている。(三菱UFJモルガン・スタンレー証券・藤戸部長)

これは、日銀金融政策決定会合において、追加緩和の可能性が大きいとみて、日本株買い・円売りポジションを構築しておくトレードで、追加緩和があれば大きな利益が出る。日銀は、27・28日の金融政策決定会合で、追加緩和の必要性を議論するが、年初からの世界経減速と強まった円高・株安、また熊本地震の影響で、成長と物価見通しに下方修正がかかっていることから、期待インフレ率の伸び悩みは長期化するのではと判断すれば、追加緩和に踏み切るだろうとみている。緩和手法は、量・質・金利と幅広く検討されるだろう。

当初、マイナス金利付き量的・質的金融(QQE)を導入し、円高・株安の進行に対抗したいとの考えであったが、物価押し上げメカニズムとしての期待インフレ率(=家計の物価観)も、想定を下回る可能性が出てきた。というのも、春闘におけるベースアップが昨年実績を下回り、更に、熊本地震によるサプライチェーンへの影響を通じて、生産活動の下振れの長期化の懸念も浮上しているからだ。

マイナス金利の効果を発揮させる観点から、日銀が金融機関にマイナス金利で資金を貸し出す可能性も議論されるかもしれない。熊本地震の復旧加速につなげる意味もある。しかし、マイナス金利による日銀から金融機関への貸し出しは、貸出金利全体への低下につながり、金融機関収益のさらなる圧迫要因となるとして、反対する声が出てくるだろう。

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