ジカウイルス感染症とは?特に、妊婦、妊娠予定者の危険性について

ヤブカ属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症のこと。ジカウイルスはデングウイルスと同じフラビウイルス科に属し、症状はデング熱に類似するけれども、それより軽い。

ジカウイルス感染症には、ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症があり、ジカウイルス病は、中南米及びカリブ海の領域で流行が持続しており、アジアや南太平洋地域へも感染が広がっている。日本でも、ジカウイルス病の症例が確認されており、いずれも流行地域への渡航歴がある輸入病症例である。病原体はジカウイルスである。

ジカウイルス病は、ジカウイルスに感染することにより起こる感染症で、ジカウイルスを持った、ネッタイシマカ・ヒトスジシマカなどに挿されることによって生じる。その他、輸血、性行為により感染することもある。潜伏期間は2~12日ほどで、軽度の発熱、頭痛、関節痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などの症状を呈す。一般的にデング熱、チンゲニア熱などより軽症である。症状の出ない感染が8割を占めるとされる。

また、ギラン・バレー症候群の原因となる。(急性末梢神経障害で運動麻痺を起こし、両手両足に力が入らず動かせなくなるが、症状は1ヶ月以内にピークに達し、徐々に回復し、6~12ヶ月で完全に回復する。)

ジカウイルス病に特別な治療法はなく、対症療法を行なう。また、有効なワクチンもない為、蚊に刺されないようにするのが唯一の予防法。

先天性ジカウイルス感染症は、母体から胎児への感染で起こる。先天性ジカウイルス感染症により、小頭症などの先天性障害を起こす可能性がある。

WHOは、2016年3月に妊婦の流行地域への渡航をすべきでないと勧告した。我が国でも、外務省より感染症危険情報が出されており、特に妊娠中または妊娠を予定している方は、流行国、地域への渡航・滞在を控えるべきだとしている。流行地域では、長袖、長ズボン及び蚊の忌避剤を使用し、刺されないよう注意すること。また、性行為の際はコンドーム使用か性行為を控えること。

また、流行地域から帰国後の女性は、帰国後8週間は妊娠を控えるよう推奨している。また、男性の場合、帰国後8週間以内にジカウイルスの症状(発疹、熱、関節痛、筋肉痛または結膜炎)がある場合は、6ヶ月間は安全な性行動もしくは性行為の自粛を検討すること。また、献血を自粛すること。

また、感染伝播を防止する為、国内の蚊の活動期に流行地から帰国した場合は、蚊に刺されないための対策を2週間程度は行なうように推奨している。

感染リスクのある地域は、アフリカ、中央・南アメリカ、アジア太平洋地域などだ。

詳細) 東京都感染症情報センター

 

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